次回5月2日の『情熱大陸』には動物彫刻家のはしもとみおさんが出演します。
今回は“何世紀先まで伝えたい命!!動物彫刻家・はしもとみおとは!?”と題して、はしもとさんについて、経歴・作品について紹介したいと思います。
5/2『情熱大陸』出演・はしもとみおとは!?
彫刻には見るものを引き付ける素晴らしい力がありますよね。
美術館や博物館に展示されている作品を見ると、作品そのものの美しさや制作者の技術力の高さにただ圧倒されてしまうばかりです。
はしもとさんもそんな素晴らしい彫刻家の1人です。
彼女が作る彫刻は主にクスノキを材料にした木彫りの動物です。
1つ1つの作品にモデルとなる動物がいるため、それぞれが生き生きとしていて個性溢れる作品となっているようです。
いま目の前に生きている動物、また生きていた動物の姿を、命あるそのままの形で何世紀先まで残していけるような彫刻を作っていくことを目標としているようです。
それでは橋本さんの経歴について紹介したいと思います。
はしもとみおの経歴
はしもとさんは1980年生まれの現在40~41歳、兵庫県出身です。
子供の頃はお兄様と一緒にバイオリンをずっと習っていて、音楽が大好きだったようです。
お兄様というのは、現在ジャズドラマーとして活躍中の橋本学さんです。
9歳の時に飼っていた犬が亡くなってしまい、ペットの命を助けることができる獣医になることを決意します。
15歳の時に阪神大震災で被災してしまいます。
住んでいた家が全壊してしまうという悲劇も経験します。
しかし、震災によって被害を受けたのは人間だけでなく、たくさんの動物たちの命も失われました。
それを目にしたはしもとさんは、医学では失った命を取り戻すことまではできないと気づきます。
動物が生きている姿を後世まで残していけるような世界に入りたいと感じて、夢が医学から美術の世界へと変わります。
19歳の時に今まで過ごした兵庫を離れ、2000年に陶芸家の先生に弟子入りして長崎県の“アトリエやま“にて修行生活をします。
2001年に東京造形大学美術学部彫刻専攻に入学、2005年の卒業後は愛知県立芸術大学美術研究家彫刻専攻に入学します。
2007年の卒業後はそのまま三重県を拠点として、彫刻家活動を続けます。
はしもとみおの作品について
はしもとさんが木彫りで彫刻を作るようになったのは、大学3年生の頃からのようです。
何でも好きなものの彫刻を作っていいという授業で、実家で飼っていた猫のトムを木彫りの彫刻で作ろうと決めます。
写真を送ってもらおうと実家に電話すると、トムが家出したことを知ります。
トムにもう1度会いたいという想いを込めて製作し、完成した木彫りのトムをみて再会できた気持ちになったようです。
この気持ちを多くの人に伝えたいと想い、動物の生きている姿を木彫りにすることを生涯の仕事に選びます。
事故や災害等で、明日にはなくなってしまうかもしれない命。
動物の姿を、命ある姿のまま何世紀先まで伝えていく彫刻を作りたい。
そのために、犬や猫などの1つの“種”としての彫刻ではなく、作品ごとにモデルを選んで1匹や1体の“個体”としての彫刻を作っています。
そのため、はしもとさんの作品の特徴として、今にも動き出しそうに生き生きとして、1つ1つ個性的ということが挙げられます。
愛犬である月くんも何度もモデルになっているようです。
はしもとさんは大学在学中から作品の出展や個展の開催を行っています。
そして卒業後も日本全国で定期的に個展を開催し、多くの来場者を迎えているようです。
2010年にはアラブ首長国連邦に出張し、作品の製作活動を行ったようです。
また彼女が自分の作品を解説し、簡単な製作方法まで記した書籍も販売されているようです。
まとめ
ここまで5月2日放送の『情熱大陸』に出演するはしもとみおさんの経歴や作品について等を紹介してきました。
当日の放送では、はしもとさんの彫刻家としての想いを聴くことや、動物の命までも込める彼女の彫刻製作の様子をしっかりと見ることができそうですね。
生きているものはやがていなくなってしまう日が来るものですね。
彼らや彼女達がこの世にいた事実や記憶を後世まで残していくために、美術や彫刻は効果的なものだと思います。
コロナが落ち着いたら、また美術館を訪ねてみたいと思います。
そして、次回の情熱大陸を見るのが楽しみです。